【海外大学奨学金】海外大学に格安で行ける奨学金〈笹川平和財団スカラシップ〉

海外大学のための奨学金

今回紹介したい奨学金は2022年度からスタートしたばかりの国際社会や日本の未来をリードする若者をサポートする「笹川平和財団奨学金」です。
海外の大学を目指すときに一番のハードルになるのが学費です。現在の日本の円安の現状からしても海外大学の学費をまともに4年間支払える家庭はそう多くないと思います。それでも海外の大学に挑戦してみたい学生に対して、経済的な面や留学の情報提供、留学後の進路まで様々なサポートがあるのが「笹川平和財団奨学金」です。

ここでは本奨学金プログラムの特徴や筆者考察の奨学金をもらうための重要ポイントをわかりやすく説明していきます。

※この記事ではあくまで筆者の視点から本奨学金プログラムの魅力や特徴を語っていきます。詳細に関してはHPと募集要項をご確認ください

1 この奨学金の特徴は?

海外大学向けの奨学金は数多く日本に存在します。その中でも笹川財団奨学金の大きな特徴を解説していきます。

(1)驚くべき支給額の多さ

この奨学金制度の魅力はなんと言っても支給額の多さでしょう。本奨学金をもらうためには、笹川財団が指定する大学に入学することが求められますが、主にはアメリカとイギリスの大学です。詳しくは後述しますが、アメリカ進学の場合は年間95,000ドル(日本円で約1400万円)を上限、イギリスの大学に進学の場合は年間65,000ユーロ(約1000万円)を上限として支給されます。アメリカの大学の最高峰アイビーリーグの私立8大学は、学費が超高額で有名ですがだいたい9万ドルに迫っていると言われています。この奨学金を使えば、夢のアイビーリーグの学費を全額補えることも夢ではありません。

(2)留学へのフォローアップ体制

この奨学金制度のHPを読んでいると「経済的な理由だとか周囲の理解が得られないで留学を選択肢としてできなかった人に留学の可能性を広げたい」という強い思いが伝わってきます。そのため奨学金を付与するだけでなく、留学に関わる情報提供や、留学準備のための支援相談ができる相談窓口があります。また留学中は本財団から奨学金を受け取った学生同士がつながりお互いに情報交換するようなコミュニティもできるそうです。こんな贅沢なフォローアップが奨学金をもらうと受けられるなんて、本当に素晴らしい制度としか言い様がありません。

(3)支援予定人数の多さ

支援予定人数の多さもこの奨学金制度の特徴です。その数なんと最大40名程度にも上ります。40名と聞くと少ないのではないかと感じますが、他の奨学金制度では1名や少数といった募集人数がほとんどです。民間の財団が行う奨学金としては支給額も支給人数もトップクラスといって間違いないでしょう。

2 募集の要件についての簡単なまとめ

つづいては募集内容について簡単にまとめていきます。こちらの記事はあくまでこの奨学金制度の全体概要を大まかに理解してもらい、魅力を伝えることを趣旨としておりますので、詳細には記載いたしません。ここは知っておくべき内容だなという箇所のみまとめていきます。

(1)指定の対象大学は?

 この奨学金を得るためには下記指定の大学に入学することが求められます。指定されている大学は名門大学が多く、入試の難易度や学生のレベルが高いところばかりです。またアメリカでは州立大学と比較するとリベラルアーツカレッジは特に学費が高く、やはり奨学金が必須となってくるでしょう

   米国大学 24校 (ハーバード大学、イエール大学など)

   リベラルアーツカレッジ 15校 (ハミルトン大学、ウィリアムス大学など)

   英国大学 4校 (Imperial College London, UCL, ケンブリッジ大学、オックスフォード大学)

(2)支給額と募集人数は?

 <米国大学>

 上限年間95,000ドル(約1400万円)→授業料・寮費など80,000ドル+保険料4,000ドル+生活支援金15,000ドル/年

 <英国大学>

 上限年間65,000ユーロ(約1000万円)→授業料・寮費など54,000ユーロ+保険料3000ユーロ+生活支援金11,000ユーロ

(3)選考スケジュールは?

   ここでは選考のスケジュールについて確認していきます。こちらは2024年度の募集要項を参考にしていますので、年度によってスケジュールが変わることをご了承ください。

選考の進み方は以下の通りです

ウェブサイト「ENTRY応募フォーム」にて応募→書類審査→面接→合格発表

募集は大きくわけて「秋期」と「春期」に分かれます。

秋期:主に早期に出願する方、準備が整っている方。この時期はまだ大学の合格は出ていないと思われるため、大学試験と並行して進めていくことになります。概ね7月下旬~10月

春期:進学先が確定している方向け。要は財団が指定する大学へ合格している人が応募できる人向けです。概ね1月~4月

この応募は、秋期と春期両方に申し込めます。秋期で申込み、落ちてしまったら春期でも応募できると言うことですね。しかし春期で再度申し込む場合は財団の指定する大学に合格していることが必要となると言うことですね

4)必要書類は?

最初のエントリーはオンライン上の申請システムで応募します。必要書類は下記の通りです

・基本情報

・出願大学

・小論文

・学業成績

注意すべきは小論文と学業成績です。この2つに関してはもう少し詳しく触れていきましょう

<小論文>

提出する小論文は3つあります

・大学で提出した小論文(自分が最もよくかけたと思われる小論文1つを英文で提出)

・留学を志したきっかけと自身の将来像(日本語 400~800文字)

・自己アピール(日本語 200文字)

<学業成績>

・高校在学中の成績をGPA(米国式の4点満点の世界基準の成績)に変換して提出

・TOEFL、IELTS、SAT、英検などのスコア(持っている人のみ)

提出書類はいたってごくごく普通の書類になります。おそらくどの奨学金制度でも提出するであろう書類の提出になるので問題はないでしょう。英語の成績ですが、こちらは「必須」ではなさそうなので、合否に大きな影響を及ぼすことはないでしょう。しかしながらアメリカやイギリスの高いレベルでの教育を受ける手前、最低限(英検でいうと2級から準1級程度)の英語力は必要となるので、できればこのような検定で自身の英語力を証明できるとよいでしょう。

3 筆者考察!奨学金をもらう重要ポイント

さて最後に、筆者が思う奨学金を勝ち取るためのポイントをお伝えしていきたいと思います。様々な奨学金制度がある中で、本奨学金プログラムは支給額や支給人数など様々な内容を見ると絶対に取っておきたい奨学金の一つです。ここまでの給付金額とサポート体制は素晴らしすぎるの一言に尽きます。自分がこの奨学金を調べていけばいくほど、なぜ自分が学生の頃こんな素晴らしい制度がなかったのだろうと悔やみます。

さて、筆者が思う、奨学金を勝ち取るポイントですが、元も子もないことを言うかもしれませんがまずは財団の指定する大学に合格することです。あたりまえだろと突っ込まれそうですが、この奨学金をかちとるための準備のほとんどが「指定大学の合格のための準備」とイコールになるからです。大学に合格するためには英語の勉強はもちろんのこと、大学から求められる提出書類の準備、課外活動、もしかするとSATやACTの準備もするかと思います。そこで準備したものを、本奨学金の提出書類に取って代わることができると思います。ですのでまずは目指す大学を早めのうちに決め、自身がアピールできることや課外活動を学校内外で磨いていき、英語の民間試験を受験し、何度も何度も提出書類をブラッシュアップするという大学合格のための対策がそのまま奨学金取得の対策となります。この奨学金を取るかとらないかで海外進学ができるかできないかに関わってくる学生も多いかと思います。ですが本奨学金取得のための対策は特別に必要なく、指定大学にしっかり合格することこそが奨学金取得の王道かと筆者は考えます。

ここまでご一読いただいた学生で「海外大学進学の悩みを相談したい」や「海外大学合格のための対策をどうすればよいか」など疑問点等があれば筆者ホームページよりいつでもお気軽にご相談ください。

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