【海外大学志望必読】アメリカの大学入試制度の全体像をわかりやすく解説

海外大学のための奨学金

アメリカの大学に行きたいと思ったときにまず理解しておかなければいけないことは、アメリカの大学入試制度です。日本における入試制度は主には学科試験や面接試験が用いられます。とくに学科試験では、大学入学共通テストや私立大学個別学科試験などの取得点数である「学力」で、合否が決定します。ではアメリカはいったいどんな試験を課して合否を決めていくのでしょうか?またどのようなスケジュールで、合否が決まっていくのでしょうか?日本とは全く異なる入試制度なのでぜひ理解してみてください。

①アメリカ大学の3つの出願方式

アメリカの大学への出願方式には、大きく分けて以下の3種類があります:

  • Early Decision(ED): 入学を許可された場合、必ず入学しなければならない条件付きの出願方式。通常は11月上旬に締切り日があります。この方式の特徴は「早期決定」です。合格通知が出た場合、その大学に入学することが確定します。EDは拘束力があり、他の大学への出願は取り消さなければなりません。
  • Early Action: 早期に出願できるタイプの方式で、合格しても拘束力はありません。11月~12月に締切りが設定される傾向があります。
  • Regular Decision: 通常の出願方式で、特定の大学では早ければ11月30日が期限ですが、通常は1月1日です。一般的には高校最終学年の成績やテストのスコアを含めた書類提出後、大学が審査を行い合否を決めます。合格者は大学に入学するかどうかを数週間から数か月の期間で決定します。

日本でも、総合型選抜入試、推薦入試、一般入試などの入試制度があるように、アメリカにもこのような特徴的な制度があります。しかしながら、それぞれの違いは「時期」や「拘束力」以外はさほど変わらず、面接や書類審査が一般的です。

②必要な提出書類は?

アメリカの大学は面接や実技試験を除いてはほとんどの場合が書類審査で合否が決まります。当然大学によって求められる提出物は異なりますが、一般的に必要な書類は以下の通りです

1 入学申請書  

2 成績証明書:日本の高校3年間の成績証明書が必要です

3 SATやACTのスコア

4 推薦状:高校の先生などに英語で書いてもらうものが推薦状です。

5 エッセイ:自信をアピールする内容や課外活動など学生時代に頑張ってきたことなど

6 英語のスコア

日本の大学は入試一発勝負感がありますが、アメリカの大学はきっちり高校の成績を見てきます。やはり、大学でまじめに学業に励み、コツコツと学習し続ける人材を求めているということですね。また、推薦状は、日本でも「推薦入試」で受験する場合は担任の先生に書いてもらいますが、もちろんアメリカなので「英語」で先生に書いてもらうことになりますので、少しハードルが上がります。さらにエッセイは、1回や2回で書けるものではありません。何度も先生やALTなど英語のプロに添削をお願いして最高のものに仕上げていきましょう。書けば書くほどどんどん英語のライティングの力も上がってきますよ。

③アメリカ版共通テスト「SAT」と「ACT」ってなに?

日本での共通テストに当たるものが、アメリカのSATとACTです。こちらは大学入試の必要書類としてほとんどの大学が提出を求めるほど、重要な共通試験になります。それぞれのテストの特徴を簡単に説明していきます。

SAT (Scholastic Assessment Test): 

  • デジタル方式: 2024年3月から、SATはパソコンで実施されます。
  • 時間制限: SATは問題ごとに与えられる時間が長めです。数学のセクションでは特に時間が多く割かれています。(少し
  • 科目: 数学、英語のリーディング、ライティングの3つのセクションがあります。
  • スコア範囲: 合計スコアは400から1600点までの範囲で評価されます。

ACT (American College Testing):

  • ペーパーテスト: ACTはペーパーテストとして実施されます。
  • 時間制限: ACTは問題あたりの時間が短めです。要領よく幅広い問題を解く能力が求められます。
  • 科目: 英語、数学、リーディング、科学の4つのセクションがあります。特に科学セクションがACTの特徴です。
  • スコア範囲: 合計スコアは1から36点までの範囲で評価されます

ほかにも、ACTのほうが1問の時間数が少なく早く解かないといけない一方、SATは問題の難易度が上がる分時間が長くかけれます。またSATは英語と数学の2教科ですが、ACTはは科学が入ってきます。アメリカの大学はACTでもSATでもどちらでも受け入れていますので、どちらが不利とかはありませんので安心してください。しかし多くの高校生がSATとACTの両方受験して、どちらか得点の高いほうを提出している人が多いようです。

④必要な英語力はどれくらい?

先ほども記載はしましたが、留学生としてアメリカ大学へ行く場合には英語の実力証明が必要になります。一般的にはTOEFLやIELTSなど、世界でも認められた英語能力試験の点数が提出書類となります。もちろん大学によって必要な点数は異なりますが、一般的な目安としてTOEFL iBTであれば80点以上、IELTSであれば6.5以上が要求されるでしょう。こちらは英検でいうところの2級から準1級あたりの得点です。もちろんこの得点はレベルが高いですし、今の自分なんてまだまだ・・・と思う人もいるかもしれません。ですが、アメリカの大学では当然英語で授業が行われるのでこのくらいの点数が取れないと授業にはついていけないということです。

日本の学校では、TOEFLやIELTSのトレーニングはしてくれません。個別でトレーニングしたい方は、以下の指導塾も参考にしてみてください!おすすめですよ!


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